播磨町郷土資料館(兵庫県播磨町大中1)で屋外展示されている旧別府鉄道土山線の機関車と客車に、新たに貨車が加わった。クレーン車を使った搬入作業が31日にあり、1984(昭和59)年の廃線以来、約40年ぶりに往時の編成がよみがえった。再塗装などを施し、10月下旬から一般公開される。
■トレーラーで搬送、クレーン車で貨車つり上げ
同線は23(大正12)年、加古川市別府町の海沿いにあった多木製肥所(現多木化学)が製品を全国に出荷するために敷設し、別府港-旧国鉄土山駅(現JR土山駅)の約4キロを結んだ。肥料の輸送に加え、海水浴や潮干狩りに向かう人たちも運んだ。
運び込まれた貨車は屋根のある黒い有蓋貨車(長さ約5・6メートル、幅2・5メートル、高さ約3・6メートル)。多木化学が、加古川市内で倉庫として使われていたものを譲り受け、同町に寄贈を申し出た。同町は屋外展示のリニューアルを決め、今年5月から、展示車両の公開を休止し、屋根やレールを延長するなど受け入れ準備を進めてきた。
この日は朝から、町内に仮置きされていた貨車をトレーラーで展示施設まで搬送。クレーン車で貨車をつり上げ、ゆっくりと仮設レールに下ろした。最後は、作業員数人が慎重に押し進めて所定の位置に収めた。
同社は今後、貨車の塗り直しや客車との連結を済ませた上で、町に引き渡す予定。町は10月下旬、展示リニューアルの完成式典を開き、客車の見学再開などとともに一般公開を始める。(山路 進)
























