青森県横浜町沖の陸奥湾で2024年2月、ホタテ養殖漁船が沈没し乗組員4人が死亡した事故で、青森海上保安部は11日、業務上過失致死と業務上過失往来危険の疑いで漁船「たか丸」の菊池隆広船長=同町、当時(51)=を容疑者死亡のまま書類送検した。

 書類送検容疑は24年2月29日、同町の漁港から出港する際、点検口からの浸水を防止する注意義務を怠り、沖合で海水を流入させて船を沈没させるとともに、他の乗組員3人を死亡させた疑い。

 海保によると、船底に設置されたスクリューを点検するための窓ガラスが外れていたという。漁船は沖合の海底に沈んでいるのが見つかった。