記者会見する国連人道問題調整室のフレッチャー室長=15日、ニューヨークの国連本部(共同)
 記者会見する国連人道問題調整室のフレッチャー室長=15日、ニューヨークの国連本部(共同)

 【ニューヨーク共同】国連人道問題調整室(OCHA)のフレッチャー室長は15日、ニューヨークの国連本部で記者会見し、世界中の人道支援に充てる資金として今年必要とされる455億ドル(約6兆7千億円)のうち19%に当たる約87億ドルしか調達できていないと明らかにした。調達済みの資金は昨年同時期より約4割減少した。

 トランプ米政権が対外援助資金を削減した影響が大きく、フレッチャー氏は危機感を訴えた。資金不足によって支援現場に影響が出始めていると指摘。国連児童基金(ユニセフ)の分析では、2026年までに世界で新たに600万人の子どもが学校に通えなくなる恐れがある。