三菱UFJ銀行の半沢淳一頭取は18日、保険会社からの出向として受け入れている社員を対象に「業務の管理や監視の強化を図る」と表明した。日本生命保険からの出向者が三菱UFJ銀の社外秘情報を不正に取得した問題に伴う当面の対策として実施する。

 会長を務める全国銀行協会の定例記者会見で述べた。出向は、銀行の窓口で取り扱う保険商品の販売支援を目的に受け入れている。

 三菱UFJ銀は2025年度末までに出向受け入れを廃止する方針で、追随する銀行もある。

 日生は12日、三菱UFJ銀を含む七つの販売代理店に出向した社員13人が、計604件の社外秘情報を不正に持ち出していたと公表した。