記者会見で、自民党総裁選への立候補を正式表明する林官房長官=18日午後、国会
 記者会見で、自民党総裁選への立候補を正式表明する林官房長官=18日午後、国会

 自民党の林芳正官房長官は18日、国会内で記者会見し、総裁選に立候補すると正式に表明した。「岸田政権、石破政権と続いてきた政策を官房長官として支えてきた。この流れを受け継ぎ、新しいものを付け加えていきたい」と強調。実質賃金が1%上昇する経済状況を定着させると述べた。高市早苗前経済安全保障担当相は出馬意向を明らかにし「今必要なのは暮らしや未来への不安を夢や希望に変える政治だ」と述べた。19日に政策を発表する。

 林氏は、団塊ジュニア世代が高齢期に入る2040年代を見据え、持続可能な社会保障を構築するための工程表を作成すると説明した。税と社会保険料の負担を考慮しながら主に低・中所得世帯を支援する「日本版ユニバーサル・クレジット」の創設も提唱。中小企業、小規模事業者への大胆な負担軽減に取り組むと語った。

 「党綱領を見直して保守政党であることをもう一度打ち出す」と主張。選択的夫婦別姓に関しては、通称使用の拡大を軸とした。衆院小選挙区制度の見直しや、1府12省庁の再編にも言及した。