和歌山県那智勝浦町の勝浦八幡神社で21日、例大祭が営まれた。みこしの担ぎ手が、みこしごと漁港の岸壁から海へ飛び込むように入る豪快な「海中みそぎ」があり、観光客らを楽しませた。
例大祭は神社を出たみこしが港町を練り歩いた後、豊漁と航海安全を願って海へ入り、船に乗せられて神社に戻るのが習わし。漁港では若者らがこぐ小型船が待ち受け、岸壁にみこしが到着すると祭りはクライマックスへ。水しぶきを上げてみこしが海に入ると見物客から歓声が上がった。
家族で訪れた那智勝浦町の自営業河辺正視さん(46)は「迫力ある海の祭りだ。特にみこしが飛び込む場面がすごかった」と喜んでいた。