福島県郡山市で1月、大阪府から大学受験に訪れていた10代女性が車にはねられて死亡した事故で、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)と道交法違反(酒気帯び運転)の罪に問われた池田怜平被告(35)を懲役12年とした福島地裁郡山支部裁判員裁判判決について、女性の遺族は22日、量刑不当だとして福島地検郡山支部に控訴するよう申し入れた。遺族の代理人弁護士が明らかにした。求刑は懲役16年。

 遺族は「過去の量刑を参考にしたことには一定の理解をするが、一般社会の考え方に照らし、判決内容は軽いと考えている」とした。

 判決は故意性を認め、危険運転罪の成立を認定。懲役12年が相当とした。