【キーウ共同】ウクライナ国営通信社ウクルインフォルムは4日、対外情報局の分析として、ロシアが中国から衛星情報の提供を受け、ウクライナ各地へのミサイル攻撃に利用していると報じた。同局当局者の話としている。
中ロの協力を巡ってはイワシチェンコ対外情報局長官が5月、中国がロシアに対し、武器製造に必要な薬品や工作機械を供給しているのを確認したと表明している。中国はウクライナ情勢で「中立」を主張する一方、ロシア産原油の購入を続けて経済を下支えするなどロシア寄りの姿勢が目立っている。
ウクルインフォルムによると、対外情報局の当局者は「ロシアと中国が、ウクライナ領内の標的を特定したり探したりするため、衛星を使った偵察活動で協力している証拠がある」と説明。この数カ月の間に、外国資本の施設が対象となったケースもあるという。
具体的な事例は明かしていないが、8月にはウクライナ西部にある米企業の工場に巡航ミサイルが撃ち込まれ、約20人が負傷した。