2019年の火災で焼失し、再建工事が進む首里城の正殿(那覇市)で、風雨から守る仮設の建物「素屋根」の撤去が7日までにほぼ終わり、鮮やかな赤色をした外観が約6年ぶりに見えるようになった。外観の工事は既に完了し、現在は内部での作業が進む。来年秋を目指す再建完了に向け、工事は大詰めを迎えている。
観光客らは7日午後、敷地内の有料区域に立ち入り、正殿を眺めていた。周りには重機やトラックが並んでいるが、フェンスの透明な部分を通して、赤い外観や、獅子をかたどった鬼瓦、竜の装飾「龍頭棟飾」などを見ることができる。
内閣府沖縄総合事務局によると、素屋根の撤去は今月末に完了する予定。