主塔の間に落ちる太陽=6日午後、大阪市此花区の大阪・関西万博会場から(撮影・吉田敦史)
主塔の間に落ちる太陽=6日午後、大阪市此花区の大阪・関西万博会場から(撮影・吉田敦史)

 海峡の上空が赤く染まった。巨大なつり橋の主塔の間に、まばゆい光を放つ球体が落ちていく。大阪・関西万博の会場(大阪市此花区)からこの時季にだけ見られる落陽ショーだ。

 万博のシンボル「大屋根リング」は最も高い所で地上約20メートル。西に明石海峡大橋を望むことができ、10月上旬の数日間、日の入りの方角が大橋と重なる。

 閉幕が13日に迫る会場には連日20万人以上が訪れ、夕刻には花火を見るため多くの人が大屋根の上へ。午後5時半ごろ、太陽が橋のシルエットを浮かび上がらせると人々は目を奪われ、沈みきると拍手が起こった。(吉田敦史)