各パビリオン関係者が仕上げたカラフルなミャクミャクのフィギュアの展示=12日午前、大阪市此花区の夢洲
 各パビリオン関係者が仕上げたカラフルなミャクミャクのフィギュアの展示=12日午前、大阪市此花区の夢洲

 大阪・関西万博は12日、閉幕まであと1日となり、入場ゲートには名残を惜しむ人の波が続々と押し寄せた。一時雨脚が強まり、会場シンボル「大屋根リング」の下はすれ違うのも難しいほど混雑。来場者は「寂しい」「感慨深い」と惜しみながら、それぞれの「駆け込み万博」を楽しんだ。

 会場西のギャラリーには「ミャクミャク」のフィギュア約400点が並んだ。各パビリオン関係者が各国のイメージカラーなどを塗ったもので、大阪市の主婦大伴くるみさん(31)は「開場して真っ先に来た。閉幕の寂しさや、スタッフがいろんな思いで頑張っていたことを感じた」と感慨深げだった。

 カナダ館では同国産の豚肉やメープルシロップで作るサンドイッチが振る舞われ、ローリー・ピーターズ政府代表が「6カ月間、カナダの魅力を分かち合えたことをうれしく思う」とあいさつ。1970年大阪万博でもカナダ館を訪れたという東京都荒川区の会社員鈴木久郎さん(61)は大阪・関西万博には初の来場。「最後に参加できてよかった。当時の雰囲気を思い出した」と話した。