大阪・関西万博の会場(上)に隣接するIR予定地=9月、大阪市此花区の夢洲
 大阪・関西万博の会場(上)に隣接するIR予定地=9月、大阪市此花区の夢洲

 人工島・夢洲(大阪市)の大阪・関西万博会場は閉幕後、ほとんどの建築物が解体され、更地に戻る。大阪府と市は跡地にエンターテインメント空間を整備する方針で、サーキットやウオーターパークを設ける案がある。隣接地では2030年開業予定のカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の工事が進み、一帯は国際観光拠点として再開発される計画だ。

 日本国際博覧会協会は参加国に対し、パビリオンの解体を今月20日以降に始め、26年4月13日までに敷地を返還するよう要請。他の設備や樹木などの撤去も進めて会場全体を整地し、28年2月末までに市に土地を返す。

 府や市は跡地に、高級ホテルや商業施設、アリーナの誘致を検討。会場シンボルの大屋根リングは北東部約200メートルを現地で保存し、市営公園として整備する方針だ。大阪ヘルスケアパビリオンは建物の一部を残し、先端医療やライフサイエンスの発信拠点として活用を目指す。跡地南部は長期滞在型リゾートの建設構想がある。