気象庁は15日、局地的な大雨をもたらす線状降水帯の「半日前予測」について、今年の的中率は、今月9日時点で約14%だと明らかにした。25%程度を想定して昨年から府県単位で発表する運用を始めたが、昨年(約10%)に続き下回る可能性が高い。発生事例のうち、予測を出した「捕捉率」は約71%と想定(50%程度)を超え、昨年(約38%)より上がった。
野村竜一長官は15日の定例記者会見で、予測が出ないまま発生する「見逃し」を避けることが重要だと説明。予測を出した場合、約60%で、3時間に100ミリ以上の大雨になっていることも踏まえ「一定の成果は出ている」と述べた。