前金沢市長の山野之義氏(63)は16日、同市で記者会見し、来年3月の任期満了に伴う石川県知事選に無所属で立候補する意向を正式表明した。1期目の現職馳浩氏(64)も出馬を表明しており、前回選に続く対決となる見通し。両氏はいずれも自民党系で、保守分裂となる公算が大きい。

 山野氏は会見で、能登半島地震からの復興が最優先課題だとした上で「夢や希望が持てるビジョンをつくることが必要だ」と述べた。自民、公明両党をはじめ、幅広く支援を求める考えも明らかにした。

 山野氏は金沢市出身。ソフトバンク勤務、同市議を経て10年の市長選で初当選。3期目途中で辞職し、22年知事選に出馬した。