日本におけるアカペラグループの草分けで、神戸を拠点に活動するチキンガーリックステーキが、11月の結成35周年を前に記念ベストアルバム「チキガリベスト」をリリースした。声だけにこだわり続ける男性5人組の、アカペラの神髄に迫った全20曲を堪能できる。
メンバーは、兵庫県西宮市出身でリーダーの川上伸也(66)と、いずれも神戸市出身の前澤弘明(62)、濱田康裕(62)、渡辺敦(50)、長谷川真一(51)。2002年にメジャーデビューし、全国各地で年間50回以上ステージに立つほか、「子どもたちに本物の音楽を」と学校公演も精力的にこなす。2年前には神戸市文化活動功労賞を受賞した。
ベストアルバムは10年ぶり。数々の候補作から、オリジナルはメジャーデビュー曲「ときめくかけら」や、グループの代名詞となっている「道」など計12曲を、カバー曲では師匠であるさだまさしの2曲などを厳選した。
「アカペラはやればやるほど奥が深く、試行錯誤を重ねながらその時に出せる最高の声で完全燃焼してきた」とメンバー。「文字通り、今のチキガリのベスト。幅広い世代に聞いてもらいたい」と口をそろえる。
11月からは毎年恒例のクリスマスコンサートを各地で開催。神戸は12月21日、神戸新聞松方ホール(同市中央区)で、応援への感謝を込めたハーモニーを響かせる。詳細は公式サイトhttps://www.cgs.jp(今泉欣也)