フォーラム会場で映し出された京都アニメーション放火殺人事件で犠牲になった渡辺美希子さんの作品=17日午後、東京都千代田区 
 フォーラム会場で映し出された京都アニメーション放火殺人事件で犠牲になった渡辺美希子さんの作品=17日午後、東京都千代田区 

 犯罪被害者らへの支援について議論する「全国犯罪被害者支援フォーラム2025」が17日、東京都千代田区で開かれた。19年の京都アニメーション放火殺人事件で犠牲になった渡辺美希子さん=当時(35)=の母達子さん(75)と兄勇さん(46)が美希子さんの作品を背景に講演し、「加害者も被害者も生み出さない社会に少しでも近づいてほしい」と訴えた。

 達子さんは一時パニック状態だったが、支援者の助けを得て「なんとかやってこられた」と振り返った。事件後、警察官が捜し出してくれた美希子さんの自転車は今も自宅の玄関近くにあり、美希子さんのことを思って声をかけているという。