皇居での任命式と認証式のため、首相官邸を出る高市早苗首相(中央)=21日午後6時18分
 皇居での任命式と認証式のため、首相官邸を出る高市早苗首相(中央)=21日午後6時18分

 新首相に就いた高市早苗は、内閣制度が始まった1885年の初代伊藤博文から数えて66人目にして初の女性首相となる。奈良県や神戸大出身者としても初めて。64歳での就任は、高市を除く戦後首相36人の就任時の平均年齢63・6歳と同時期。歴代首相を各種データで分析した。(敬称略)

 吉田茂以降を選挙区、吉田より以前を出生地として歴代首相の「出身地」を数えると、伊藤や佐藤栄作、安倍晋三ら8人を輩出した山口県が最多。戦後に限れば、福田赳夫、康夫親子と中曽根康弘、小渕恵三の群馬県が4人で首位となる。

 関西地方では終戦直後の東久邇稔彦や芦田均、宇野宗佑らが就いた。

 戦後首相の出身大学は佐藤や鳩山由紀夫ら11人の東大が最も多い。竹下登、森喜朗、岸田文雄ら8人の早稲田大が続き、橋本龍太郎や小泉純一郎、石破茂が出た慶応大は3人で3位。高市が卒業した神戸大の前身、旧制神戸商業大の中退者には宇野がいる。

 戦後首相の就任時年齢を見ると、最高齢は幣原喜重郎の73歳。宮沢喜一らが72歳。最年少は安倍の52歳だった。