国際オリンピック委員会(IOC)は22日、体操の世界選手権(ジャカルタ)の開催国インドネシアがイスラエル選手のビザ発給を拒否した問題で、あらゆる国の選手の入国を保証するまで、五輪などIOC関連イベントの招致に関する対話を全て打ち切ると発表した。スポーツの政治的な中立や、差別を禁じるIOCの原則に基づく措置で、理事会で決めた。

 インドネシアは2036年の夏季五輪招致に関心を示している。

 IOCは全ての国際競技連盟に、インドネシアで大会や会議を開かないよう勧告することも決定。

 人口の9割近くがイスラム教徒のインドネシアは、イスラエルのパレスチナ自治区ガザ攻撃を非難してきた。(共同)