東京高裁などが入る裁判所合同庁舎=東京・霞が関
 東京高裁などが入る裁判所合同庁舎=東京・霞が関

 千葉工業大で上席研究員として勤務していた男性(58)が不当な雇い止めにあったとして、地位確認などを求めた訴訟で、東京高裁は22日、原告側の訴えを認めて雇い止めを無効とする判決を言い渡した。原告側が明らかにした。一審の東京地裁でも原告側が勝訴していた。

 判決などによると、男性は2020年4月から上席研究員として勤務。1年ごとに有期雇用契約を更新していたが、所属する研究センターの廃止を理由に22年3月で雇い止めとなった。

 原告側は当初から23年4月以降は無期雇用となる契約だったと主張。判決では「契約更新が期待できる合理的な理由がある」とし、雇い止めを有効とする大学側の主張を退けた。