初外遊となるマレーシアに向け出発する高市首相=25日午後、羽田空港
 初外遊となるマレーシアに向け出発する高市首相=25日午後、羽田空港

 高市早苗首相は25日、マレーシアで開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議に出席するため、政府専用機で羽田空港を出発した。就任後初の外国訪問。政府はシーレーン(海上交通路)の要衝に位置し、経済成長が続く東南アジア諸国との関係を重視し「自由で開かれたインド太平洋」実現に向け、経済や安全保障分野で協力を強化したい考えだ。

 首相は訪問に先立ち、羽田空港で記者団に「ASEAN首脳との信頼関係を深め、大きな成果を上げたい」と述べた。マレーシア、フィリピン、オーストラリアの首脳と会談を調整しているとして「地域の平和と繁栄に貢献する。世界の真ん中で咲き誇る日本外交を進めたい」と強調した。

 首相は26日に議長国マレーシアのアンワル首相と会談する予定。同志国軍を支援する枠組み「政府安全保障能力強化支援(OSA)」を通じ、機材提供を表明する見通し。フィリピンのマルコス大統領との会談も調整している。

 26日午後には日ASEAN首脳会議に臨む。