国土交通省と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は28日、地震や豪雨で寸断された道路の状況を効率的に把握するため、人工衛星による観測データの共有に関する協定を締結したと発表した。土砂災害が起きた地点の特定に観測データを活用できるようになり、復旧の迅速化につながるという。締結は27日付。
国交省は今後、被災エリアの観測をJAXAに要請し、地表状況のデータを素早く確保する。共有や活用の方法などはこれから検討し、早期の本格運用を目指す。
これまでは職員の目視やドローンでの撮影などに頼っていたが、日没後や降雨時は詳細を確認できないこともあった。JAXAの人工衛星「だいち4号」などを活用することで、時間帯や天候に左右されず地表の状況を把握できるようになる。
2024年1月の能登半島地震では道路寸断で集落の孤立が続出。現場に近づけず被害の全容把握に時間がかかった。

























