【モスクワ共同】ロシアのプーチン大統領は29日、核弾頭を搭載可能な新型原子力魚雷「ポセイドン」の稼働実験に28日に成功したと述べた。原子力を動力源とし、ほぼ無制限の航続距離を可能にしたとされる。
プーチン氏は26日に公開された映像では、超長射程の原子力推進式巡航ミサイル「ブレベスニク」の発射実験が完了したと発表し、配備の準備を指示した。ロシアだけが保有すると主張する新型兵器の実験成功を相次いで公表することでウクライナや支援する米欧をけん制した。
プーチン氏はモスクワ市内の病院でウクライナ侵攻の負傷兵らと懇談しポセイドンの実験成功を明らかにした。「速度や深度において世界に類例のない無人兵器で、迎撃手段は存在しない」と主張。ポセイドンの原子炉の大きさは原子力潜水艦の100分の1だが、威力は最新型の重量級大陸間弾道ミサイル(ICBM)「サルマト」を上回ると強調した。
ポセイドンもブレベスニクも、プーチン氏が2018年3月の年次報告演説で開発中の最新兵器として初めて対外的に存在を明かした。

























