【ジュネーブ共同】世界気象機関(WMO)は6日、2025年の北極圏の海氷面積が観測史上、最小だったとの報告書を発表した。南極圏の海氷面積は史上3番目に小さかった。25年の世界の平均気温は史上2番目か3番目に暑くなるとの予測も明らかにした。
報告書によると、北極圏の海氷面積が今年最大だったのは3月の1380万平方キロで、年間の最大面積としては、衛星を使った観測が1978年に始まって以来、最も小さかった。南極圏で今年最大だったのは9月の1790万平方キロで、最小記録は2023年。
報告書は25年1~8月、世界の平均気温が産業革命前の水準に比べ1・42度前後高かったと指摘した。気候変動対策の国際枠組み「パリ協定」は気温上昇幅を1・5度に抑えることを目標にしている。史上最も暑かったのは産業革命前より1・55度高かった24年。
海面や海の内部が蓄えた熱量「海洋貯熱量」は24年の最高記録を更新する勢いを示し、23~24年にかけて消失した氷河も最大規模だと強調した。
























