記者会見する黄川田沖縄北方担当相=11日午前、内閣府
 記者会見する黄川田沖縄北方担当相=11日午前、内閣府

 黄川田仁志沖縄北方担当相は11日の記者会見で、北海道根室市の納沙布岬から対岸の北方領土を視察した際に「一番やっぱり外国に近い」と発言したことを巡り、辞任の可能性を否定した。「今後より一層緊張感を持って職務にまい進したい」と述べた。発言そのものは撤回しなかった。

 発言の真意について「若い方々が納沙布岬などに足を運び、自分の目で見て、領土問題に思いをはせてもらいたいという気持ちで話した」と説明。「しかし、当時は寒風が吹く中、話の全体を理解してもらうのが難しかった」と語った。

 高市早苗首相と木原稔官房長官は、北方領土は日本固有の領土との立場に誤解を与えかねないとして、黄川田氏を注意している。