米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設を巡り、政府は11月末にも、辺野古東側の大浦湾で、埋め立て用の土砂投入を始める方向で最終調整に入った。政府関係者が22日、明らかにした。大浦湾では、埋め立て区域を囲む護岸の整備や軟弱地盤の改良工事に既に着手しているが、本格的な埋め立て作業は初めてとなる。
小泉進次郎防衛相は22日、視察先の石垣市で記者団の質問に「今後の作業の見通しは工事の進捗や気象、海象状況を踏まえて適切に判断していく」と述べるにとどめた。
土砂投入は、気象条件などによって前後する可能性もある。
政府には、移設の是非が争点の来年1月告示の名護市長選を前に、工事の進展をアピールすることで反対派の気勢をそぐ狙いがあるとみられる。
玉城デニー知事は取材に「環境への影響を注視し、新たな事案が生じればしっかりと行政指導する」と述べた。大浦湾では地盤改良のくい打ち作業が約5カ月中断しており「本当に普天間の一日も早い危険性の除去につながるのか」と、改めて計画への疑問も呈した。
























