滋賀県警は25日、銀行を装う自動音声電話に対応した県内の中小企業9社が不正送金の被害に遭い、総額2億円超をだまし取られたと発表した。県警は電話で情報を聞き出して誘導する「ボイスフィッシング」による詐欺事件として捜査している。

 県警によると、滋賀銀行を名乗る自動音声電話があり、対応した社員が操作すると、男が電話に出て「更新しないとインターネットバンキングが使えなくなる」などと企業のメールアドレスを教えるよう要求。企業側は、送られてきたメールにあったURLからフィッシングサイトに誘導されて口座情報を盗まれ、インターネットバンキングで不正送金被害に遭った。

 被害総額は約2億100万円。