東京都足立区で盗難車が暴走し11人が死傷した事故で、警視庁は25日、意識不明の重体だった20代女性が死亡したと明らかにした。死者は男女2人となった。捜査関係者によると、トラックなどとの玉突き事故現場手前にはブレーキ痕がなかったことも判明。盗難車は事故直前、パトカーに追跡されており、警視庁は減速せず追突したとみて調べる。
警視庁によると、女性はフィリピン国籍の会社員テスタド・グラディス・グレイス・ロタキオさん(28)=同区、男性が無職杉本研二さん(81)=同区。
販売店から車を盗んだとして、窃盗の疑いで逮捕された同区の職業不詳の男(37)は「車で神奈川の山に行こうと思っていた」と供述。逮捕時は「盗んだわけではなく、試乗するために店から出て走った」と窃盗容疑を否認していた。
車は横断歩道に赤信号で進入したとみられ、歩道に乗り上げ約100m走って車道に戻り、左側のガードレールに衝突し停車。この間に複数人をはねたほか、トラックにぶつかるなど計6台の玉突き事故を起こし、乗っていた人がけがをした。
























