ロシア・カムチャツカ半島付近を震源とする地震があり、北海道釧路市の津波一時避難場所に避難した人たち=7月
 ロシア・カムチャツカ半島付近を震源とする地震があり、北海道釧路市の津波一時避難場所に避難した人たち=7月

 内閣府は1日、7月のロシア・カムチャツカ半島付近の地震で津波警報が出た際、避難した人は23・5%で、うち半数超が自動車を利用したとのアンケート結果を明らかにした。自動車で避難した人のうち、40%弱は渋滞に巻き込まれたと回答。国は徒歩での避難を原則としているが、浸透していないことが浮き彫りとなった。

 避難場所に関する自治体向けの指針見直しを議論する有識者会議で回答結果を示した。見直しでは、徒歩避難の原則を維持しつつ、渋滞で逃げ遅れが出ないよう、訓練実施を求める方針だ。

 アンケートは、北海道と宮城、神奈川、静岡の4道県の住民を対象にウェブで10月に実施し、4300人が回答した。