トランプ米大統領（左）と元個人弁護士アリーナ・ハバ氏＝３月、ワシントン（ＡＰ＝共同）
　トランプ米大統領（左）と元個人弁護士アリーナ・ハバ氏＝３月、ワシントン（ＡＰ＝共同）

　【ニューヨーク、ワシントン共同】トランプ米大統領の忠臣とされる元個人弁護士アリーナ・ハバ氏は８日、東部ニュージャージー州連邦地検の事実上のトップを辞任した。政権が上院の承認を得ずに任命したとして、同州の連邦高裁が人事を違法と判断したことを考慮した。トランプ氏による捜査機関の政治利用の動きに一定の制限がかかる可能性もある。

　トランプ氏は２期目就任後、自身の忠臣を司法省幹部や検事に次々に起用し、政敵を捜査するよう圧力を強化。検事経験がないハバ氏は移民収容施設を見学しようとした同州ニューアーク市長を逮捕するなど、野党民主党の有力者らを標的にする姿勢が顕著だった。