九州大大学院の研究グループは10日、食べ物をのみ込むのが難しい「嚥下障害」のうち、原因不明と診断された患者を調べた結果、一部は食道を広げる動きが不十分なためだったと発表した。新たな診断法や治療法の開発につながる可能性があるとしている。米医学雑誌に掲載した。
グループの伊原栄吉准教授らによると、原因不明の嚥下障害は全人口の約3%という。
グループは原因不明の患者25人に対し、従来調べていた食道の収縮ではなく、広げる動きを検査。うち14人が、広げる動きに障害があったという。グループは「客観的な診断法と治療法がなかった患者に、新たな希望をもたらす可能性がある」としている。
























