【モスクワ共同】ロシアのリャプコフ外務次官は15日、米欧によるウクライナへの「安全の保証」提供に関し「ウクライナ領内への北大西洋条約機構(NATO)軍の駐留に決して同意しない」と述べた。欧州首脳は15日の共同声明で欧州主導の「ウクライナ多国籍軍」を創設する方針を表明しているが、ロシアが受け入れる可能性は低そうだ。米ABCテレビのインタビューで語った。

 リャプコフ氏は和平交渉で「合意を結ぶ用意はある」と語った。一方で、ロシアが実効支配するウクライナ南部クリミア半島と侵攻を続ける東部・南部4州について「いかなる形でも妥協できない」と強調し、領土問題で強硬姿勢を崩さなかった。