岐阜県警は24日、部下にパワハラをしたとして、前多治見署長で警務部付の原井隆宏警視(59)を訓戒処分にした。監察課によると「部下の能力を伸ばしたい思いで指導したが、うまく伝えられなかった」と話し、31日付で退職する意向を示している。

 警視は、署長だった8月上旬~10月下旬、事件捜査の方針の報告などを受けた際、部下4人に「ふざけんな、てめえ」「そんなことも指揮できんのか」など威圧的な叱責を繰り返して精神的苦痛を与え、就業環境を害したとしている。

 実城晋吾首席監察官は「署長がハラスメント行為で処分に至った事実を重く受け止め、引き続きハラスメント防止に取り組む」とコメントした。