知的障害があったり、高齢でリハビリが必要だったりする女性受刑者を集中的に受け入れる新たな刑務所を、法務省が2027年4月に東京都昭島市に設けることが27日、分かった。受刑者に合わせたきめ細かい処遇を目指す拘禁刑が25年6月に導入されたのを踏まえ、刑務作業よりも福祉的なケアに注力。新設などに伴い、同じ女性用施設の栃木刑務所(栃木県栃木市)は28年に廃止する。
法務省は拘禁刑導入に伴い処遇内容を見直し、受刑者の特性に応じた24の課程に再編した。ただ、女性専門の施設は全国9カ所と少ない。
法務省によると、支援が必要な各地の女性受刑者をできる限り新施設に集約。介護福祉士や作業療法士ら刑務所職員以外の手を借り、リハビリに力を入れる。医療刑務所の「東日本成人矯正医療センター」が近接する立地を生かし、医療的なケアも充実させる。
出所が近づいた受刑者たちがスムーズに社会生活を送れるよう、敷地内に一戸建てを4棟用意する。10人ほどの共同生活で、職員の付き添いなしに自室やリビングを行き来できるようにし、自立を促す。
























