個人向け国債の2025年度の発行額が今年1月までに4兆5253億円に達し、5兆円を超えた19年度以来、6年ぶりの高水準となることが17日、分かった。25年度は最終的に5兆円を上回る公算が大きい。市場金利の動きに連れて国債の利率が上昇していることから人気が高まっている。

 個人向け国債は、個人が証券会社や銀行などで購入できる。満期まで利率が変わらない「固定3年」「固定5年」と、実勢金利に応じて半年ごとに適用利率が変わる「変動10年」の3種類ある。半年ごとに利子が受け取れ、満期を迎えると元本が戻ってくる。

 日銀による利上げなどを背景に、利率は上昇傾向にある。マイナス金利政策が始まった16年以降の発行分は最低金利の年0・05%が長らく続いたが、直近は1%前後で推移。26年1月募集(2月発行)分は税引き前で固定3年が1・3%、固定5年が1・59%、変動10年が1・39%となった。利率は大手銀行の定期預金などと比べて高い。

 政府は26年度に総額180兆6920億円の国債発行を計画する。