2011年の東日本大震災で大規模火災が起きた岩手県山田町で、津波によるがれきが市街地の路上を広く覆ったことにより、道路が本来持つ延焼防止機能が働かず、火災が拡大していたことが4日、分かった。発生12日後の航空写真を基にした高精細3次元(3D)画像を専門家が分析、道路が火の通り道となった痕跡が残っていた。津波に伴い生じる「津波火災」対応の難しさが浮き彫りになった。
3月11日で東日本大震災から15年。日本火災学会の調査で、津波火災は7道県で159件発生した。車などが流されたり、火気器具が転倒したりといったさまざまな要因で出火した。山田町のJR陸中山田駅(現在は三陸鉄道)周辺は東京ドーム3・7個分の約17・3ヘクタールが燃え、最大の延焼面積だった。
共同通信は11年3月23日に撮った航空写真79枚を基に、一橋大の谷田川達也准教授(コンピューターグラフィックス)と協力し、最新のデジタル技術で立体化した。
道路には延焼を防ぐ機能がある。しかし、がれきに覆われてしまう津波火災ではこの効果が望めないことが示された。























