大阪府警は12日、大阪市西成区の川で2009年11月に遺体で見つかった医師矢島祥子さん=当時(34)=の捜査に関する証拠品について、遺族提供の3点を紛失したと発表した。10年以上前に紛失が判明していたが、遺族に伝えず謝罪もしていなかった。
府警によると遺族が12年8月、容疑者不詳の殺人と死体遺棄容疑で府警に告訴。事件・事故の両面で捜査が続いている。死体遺棄は同年11月に公訴時効(3年)が成立した。
紛失したのは証拠品約100点のうち、名刺、メモ紙各1枚とポリ袋。12年7月に名刺とメモ紙、16年1月にポリ袋が見当たらないことに西成署員が気付いた。ポリ袋には切手が入っていたが、切手は残っていた。
署幹部は紛失を把握していたが、本部の捜査1課には23年4月、刑事総務課には25年4月まで報告していなかった。府警は署幹部が報告しなかった理由を「証拠品の写真などがあり、特段捜査に影響がなかったため」とし、隠蔽の意図はないと説明した。
府警は今年3月10日、遺族を訪問して経緯を説明し、謝罪した。
























