【ブリュッセル共同】国際刑事裁判所(ICC、赤根智子所長)は23日、フィリピンの薬物犯罪対策「麻薬戦争」を巡り逮捕されたドゥテルテ前大統領(81)を、人道に対する罪で起訴した。一審判決が出るまでには数年かかる見通しで、ICCは二審制。
ドゥテルテ氏の弁護人は、同氏が認知症を患うなど裁判を受けられる健康状態ではないとして、訴追手続きの取り下げや釈放を求めてきたが、いずれも退けられてきた。同氏は昨年3月の逮捕直後、容疑を通知する審理にオンラインで参加した。その後は出廷せず、公の場には姿を見せていない。
ICCは、ドゥテルテ氏が南部ダバオの市長と大統領を務めていた2013~18年に、76人の殺害と2人の殺人未遂に関与した容疑で訴追。ドゥテルテ氏はダバオ市長時代には、警察官やプロの殺し屋からなる「暗殺団」を組織し、強権的な手法でダバオの治安を劇的に改善した。16年の大統領選で勝利した後は、フィリピン全土で薬物犯罪取り締まりを強化し、数千人が超法規的に殺害されたとみられている。























