日銀が6月の金融政策決定会合で利上げに踏み切るとの観測が高まっている。背景には、米国とイランの戦闘終結に向けた交渉が長期化し、原油高が続くことで物価が想定以上に上昇するとの懸念がある。植田和男総裁は次回会合前に共同通信きさらぎ会で講演する予定で、市場関係者らは発言内容に注目している。
日銀の増一行審議委員は14日の講演で、物価安定に向けて早期利上げが必要との認識を示した。
4月に開いた前回会合では、政策委員3人が利上げを主張して金利維持に反対。増氏は金利の据え置きに賛成していただけに、市場は利上げを主張する「タカ派」が増えていると受け取った。
日銀が15日発表した4月の国内企業物価指数は前年同月比4・9%上昇で、伸び率は3月の2・9%を大きく上回った。消費者物価をそのまま押し上げるとは断定できないが、石油製品の価格が上がっており、中東情勢の混乱が長期化すれば一段と物価が上がる恐れは高まっている。
利上げ観測は、長期金利の上昇につながっている。18日の国債市場では一時、約29年ぶりの高水準となった。























