「スーパー耐久シリーズ」に出走した、トヨタ自動車の水素エンジン車=5日午後、静岡県小山町の富士スピードウェイ
 「スーパー耐久シリーズ」に出走した、トヨタ自動車の水素エンジン車=5日午後、静岡県小山町の富士スピードウェイ

 トヨタ自動車が市販を目指す水素エンジン車が5日、富士スピードウェイ(静岡県小山町)で開催中の「スーパー耐久シリーズ」に出走した。燃料をエンジンに送るポンプ用モーターに、世界で初めて超電導技術を採用してレースに参戦したという。モーターの小型化で積む燃料が増え、航続距離の拡大を期待できる。リニアモーターカーで培った超電導技術を持つ研究所とも協力し、今後開発を進める。

 「GRカローラ」がベースで、レースを通じて性能と耐久性を探る。超電導は特定の金属などを極めて低い温度にすると、電気抵抗がゼロになる現象。目下の課題は軽量化や液体水素の気化だ。解決に向け、リニア開発で知られる鉄道総合技術研究所(東京)や京都大と協力し、新型モーターの開発に取り組む。

 燃料の液体水素はマイナス253度のため、冷凍機なしで超電導を活用できる。超電導を使うとモーターを小型化しても必要な出力が得られる。空間をより広く確保できるため、燃料タンクの容量が従来の220リットルから300リットルに拡大した。