「日刊まにら新聞」の事務所が入るオフィスビル=11日、マニラ(共同)
 「日刊まにら新聞」の事務所が入るオフィスビル=11日、マニラ(共同)

 【マニラ共同】フィリピンの首都マニラを拠点に約34年活動してきた邦字紙「日刊まにら新聞」が休刊状態となっていることが16日、分かった。既に紙面発行を終了し電子版に移行していたが、現在はウェブサイトも閲覧できず、ソーシャルメディアの更新も長期間停止している。同紙の複数の元記者らが明らかにした。

 元幹部は「業績悪化で財政事情が厳しかった」としている。3月までに、編集や営業に従事したスタッフの大半が退職したという。共同通信は同紙にメールで取材を依頼したが、回答はない。

 元記者らによると、1月分から給与が未払いで、支払いを求め労働問題を扱う行政機関に対応を要請した。事務所家賃も滞納となっている。

 まにら新聞は1992年に前身の新聞が創刊し、96年に現在の名称へ変更。発行部数の減少から電子版へ移行した。2024年には日本人の元社長が投資詐欺へ関与した疑惑が表面化した。イメージが悪化したことも影響し、経営不振が深刻化していた。