日銀は15日、極めて異例となるマイナス金利政策の導入を決めた2016年1月28、29日の金融政策決定会合の議事録を公開した。黒田東彦総裁(当時)が進める大規模金融緩和策の「手詰まり」を憂慮するといった反対意見が相次いだが、黒田氏が金利を下げることで「消費や投資をさらに刺激し、経済を力強いものにする」と説明し、押し切って導入を断行した。
マイナス金利は銀行が日銀にお金を預けると手数料を取られるため、企業への融資を促すが金融機関の経営を圧迫する。採決では9人の政策委員のうち総裁ら5人は賛成したが、4人が反対する薄氷の決定だった。
会合で反対した佐藤健裕審議委員(当時)は「政策の手詰まり感を印象づける結果に終わる可能性さえある」と指摘。白井さゆり審議委員(同)は仕組みが複雑で金融機関や国民の混乱を招くと懸念し「(黒田氏と)たもとを分かつのは大変心苦しい。国民の目線に立ち、日銀の信認を維持する観点から反対する」と述べた。
黒田氏は会合直前の国会で、マイナス金利導入を否定していた。























