【ローマ共同】国連食糧農業機関(FAO)などは21日、2025年に世界で推定6億4500万人が栄養不足の状態にあるとの年次報告書を発表した。前年比約1400万人減で、3年連続の減少。しかし新型コロナウイルス流行前の19年の水準(5億8400万人)を依然上回っている。
国連は「持続可能な開発目標(SDGs)」で30年までの飢餓の撲滅を掲げた。栄養不足人口の減少は続くと見込まれるが、30年にも5億1千万~5億2千万人に上り、うち56%をアフリカの人々が占めると推測した。
FAOのマキシモ・トレロ主任エコノミストは「アジアや南米では強い経済成長などで状況が大きく改善しているが、アフリカは紛争や気候変動が強く影響している」と地域差を指摘した。
25年にアフリカでは人口の20%が栄養不足と推定される一方、オセアニアは8%、アジア6%、中南米・カリブ4・8%だった。栄養不足の人口はアフリカが3億900万人となり、2億9200万人のアジアを上回り、地域別で初めて最多となった。
























