宮城県警本部で開かれた似顔絵作成の講習会で、頭蓋骨の写真をもとに、似顔絵を描く警察官=21日午後
 宮城県警本部で開かれた似顔絵作成の講習会で、頭蓋骨の写真をもとに、似顔絵を描く警察官=21日午後

 宮城県警は21日、身元が分からない遺体の写真から生前の顔を予測し復元する「復顔法」と呼ばれる似顔絵作成の講習会を開いた。東日本大震災後に遺体の身元判明につながった経緯があり、技術向上を図る狙いがある。ΟBの鑑識技能伝承官安倍秀一さん(76)は「身元特定の引き出しを増やすため、普段から人の顔をよく観察することが大切」と指導した。

 講習会には警察官8人が参加した。県警によると震災後、復顔法による似顔絵が直接のきっかけとなり身元が判明した宮城県内の遺体は25体ある。安倍さんはそのうち24体の似顔絵を描いた実績がある。

 参加者は、頭蓋骨の写真を鉛筆で写し取り、似顔絵を描いた。30分足らずで仕上げた参加者がいた一方、約2時間かかった人もいた。40代の男性巡査部長は「骨から髪形や頬の肉付きを推測できず難しい」と取材に語った。講習会は2012年に始まり、毎年実施している。