2025年1月、米フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられたスペースXのロケット(AP=共同)
 2025年1月、米フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられたスペースXのロケット(AP=共同)

 【ワシントン共同】米宇宙企業スペースXが約1年半前に打ち上げたロケットの残骸が5日、月面に衝突し砂が噴出したことを示すデータを望遠鏡による観測で確認したと、欧州南天天文台のチームが同日発表した。衝突地点は月表側の周辺部にあるアインシュタイン・クレーター付近。

 残骸は長さ約12メートル、重さ約4トン。米航空宇宙局(NASA)は地上にある望遠鏡で観測を試みたほか、月周回探査機で衝突地点を撮影する予定。画像取得には数日かかる可能性があるとしている。

 欧州南天天文台チームによると、南米チリにある望遠鏡の観測で、衝突時に月面から噴出した砂からナトリウムとリチウムを検出した。ナトリウムは月面の砂、リチウムはロケット機体に由来するとみられる。噴出物は衝突から5~10分程度、上空を漂ったという。

 ロケットは2025年1月、日本の宇宙企業ispace(アイスペース)の月着陸船などを載せ、フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられた。ロケット上段がその後、太陽活動や重力の影響により月面に向かう軌道に入った。