高市早苗首相は6日、広島の平和記念式典のあいさつで「非核三原則を堅持しており、『核兵器のない世界』の実現に向けた努力をたゆまず続けていく使命を担っている」と述べた。近年の首相は「堅持しながら」「堅持しつつ」と今後の方向性を示していたが、今回は現状説明にとどまった。三原則見直しを持論とする高市首相の意向が反映された可能性がある。
首相は就任前、米国が核を含む戦力で日本防衛に関与する「拡大抑止」の実効性を低下させるとして、三原則のうち「持ち込ませず」の見直しを訴えていた。首相就任後は従来の政府見解を踏襲しているが、安全保障関連3文書改定で見直しの是非は論点になっている。
昨年の石破茂前首相は「三原則を堅持しながら『核兵器のない世界』に向けた取り組みを主導する」と発言した。高市首相が政治の師と仰ぐ故安倍晋三元首相は2012年発足の第2次政権以降、15年を除き「三原則を堅持しつつ、国際社会の取り組みをリードしていく」などと述べていた。15年は三原則自体に言及しなかった。
























