【サンパウロ共同】しなるように大きく揺れる電柱や街路樹。建物の壁が崩れ、悲鳴を上げながら避難する人たち-。10日、コロンビア西部を襲った地震は甚大な被害をもたらした。西部カリでがれきの下敷きになった息子を捜す母親は「もう一度会いたい。希望は捨てない」と地元メディアに悲痛な思いを語った。

 政府によると60を超える建物が倒壊。軍や警察が行方不明者の捜索を続け、住民もがれきの撤去作業に加わり人命救助を急いだ。

 震源に近い西部ペレイラの自宅にいた男性は、強い揺れの後「壁にひびが入り、あらゆるものが落ちてきた」と地元紙に証言。慌てて屋外に避難した直後、壁が崩落し「まさか自分がこんな目に遭うなんて」とショックを受けた様子で話した。

 ペレイラのサラサール市長は地元テレビで被害を説明した際「私たちは困難な時にいる」と涙を流し、言葉を詰まらせた。

 コロンビア出身の人気歌手シャキーラさんは交流サイト(SNS)に「地震に遭った全ての人たち、不安な時を過ごす皆に私の心は寄り添っている」と投稿し、被災地に思いをはせた。