熊本県で7月に起きた地震を受け、熊本労働局(熊本市)が県内22カ所に設置した特別労働相談窓口に、失業や事業継続に関する相談が、17日までに計約1700件寄せられていたことが18日、分かった。地震のため事業再開の見通しが立たず、雇用を維持できない雇い主や、労働者からは「一刻を争う事態だ」と早急な支援を求める声が上がる。

 熊本労働局は地震発生2日後の7月30日、県内各地の労働基準監督署やハローワークなどに地震に関する相談を受けるための特別窓口を設置。8月17日までに、雇用保険が約500件、雇用調整助成金が約300件、休業手当が約200件、労災補償に関する相談が約100件などとなった。

 担当者によると、それぞれ震度7と震度6強を観測した宇城市と八代市を管轄する窓口への相談が特に多いという。一方で、熊本労働局の金谷雅也局長は、直接的な地震の影響が少ない地域でも、風評被害による観光や飲食業への影響を危惧。「観光客の旅行控えが長引けば、県全域で相談が増えるのではないか」としている。