iPS細胞で作った心臓の筋肉の細胞を塊にした「心筋球」(ハートシード提供)
 iPS細胞で作った心臓の筋肉の細胞を塊にした「心筋球」(ハートシード提供)

 慶応大発バイオベンチャー「ハートシード」は31日、人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った心臓の筋肉の細胞を塊にした「心筋球」を、重い心不全患者10人に移植した臨床試験(治験)で1年後も安全性に大きな問題はなく、心臓の働きなどの改善がみられたと発表した。同社は2026年中にも、厚生労働省に製造販売の承認を申請し、27年の実用化を目指す。

 治験は、心筋に血液が行き渡らなくなる「虚血性心疾患」の患者を対象に22年から実施。前半5人は細胞数5千万個、後半5人は高用量の1億5千万個を、心臓の血流を改善するバイパス手術と同時に心臓へ直接注射した。