大統領専用機内で報道陣に話すトランプ米大統領=13日(ゲッティ=共同)
 大統領専用機内で報道陣に話すトランプ米大統領=13日(ゲッティ=共同)

 【ロンドン共同】スウェーデンに本部を置く政府間組織「民主主義・選挙支援国際研究所」(IDEA)は15日、2025年の世界の民主主義に関する年次報告書を公表した。議会の有効性や司法の独立性など17の主要評価項目を20年と比較した結果、173カ国中、半数以上の98カ国で少なくとも1項目が悪化しており、世界的な民主主義の後退が明らかになった。

 悪化が顕著だったのは軍政、紛争下にある国々だが、第2次トランプ政権下の米国も司法の独立性などで「過去50年間で最低水準」に落ち込んだ。IDEAは民主的な政治手続きや権利の保障が十分でない国では、紛争リスクが高まると警鐘を鳴らした。IDEAによると、日本は98カ国に含まれていない。

 IDEAは17項目を(1)代表制(2)権利(3)法の支配(4)参加-の4分野に分けて毎年評価。分野ごとに民主主義の成熟度を示す国別順位を公表している。

 25年は全分野でデンマークが首位。米国は全分野で前年よりも順位を落とした。IDEAは、司法府や行政府の裁量と独立性が弱められていると指摘した。