土砂災害警戒区域外で崖崩れに巻き込まれて亡くなった羽田登喜雄さんの自宅=2024年9月、石川県珠洲市若山町
 土砂災害警戒区域外で崖崩れに巻き込まれて亡くなった羽田登喜雄さんの自宅=2024年9月、石川県珠洲市若山町

 2024年9月に石川県・奥能登で起きた記録的豪雨の際、県が指定した土砂災害警戒区域の範囲外で少なくとも1人が土砂災害により亡くなっていたことが19日、共同通信の取材で分かった。24年元日の能登半島地震で斜面が緩んでいた可能性がある。災害関連死を含め21人が死亡した豪雨から21日で2年。区域指定の有無にかかわらず、複合災害では被害が深刻化する恐れがあり、特に警戒が必要になることが浮き彫りとなった。

 都道府県は土砂災害防止法に基づき、崖崩れや地滑り、土石流の恐れがある場所を調査し、土砂災害警戒区域を指定。市町村がハザードマップで住民に危険を周知する。

 区域外で亡くなったのは、珠洲市若山町の羽田登喜雄さん=当時(72)。遺族と国土交通省によると、24年9月21日午前に崖崩れが発生して自宅が倒壊し、家の下敷きになった状態で見つかった。自宅は区域から100メートルほど離れていた。

 砂防学会の調査団として能登地震の被災地を調査した京都大の小杉賢一朗教授(砂防学)は、能登各地で地盤が緩んでいた可能性を指摘する。